しかしその後はアタリもなくそろそろ終了かと思ったその時だった。

『パーン』と乾いた音が房総の天空を引き裂いた。『？！？！？！？』持っていた『プロックスFX小技磯3-28遠投』がない。

リールシートとその上２本を残してキャストと同時にスッポ抜け！………。さすがにこの時ばかりはメーカーを恨んだ。振り出しロッドのスッポ抜けは無かろうに！これで一気にテンションダウン。短くなったロッドを持って帰ろうとしたその時、『あ、ラインは切れてないわ』。慌ててリールを巻くと戻って来た（爆）いやあ〜しかしスッポ抜けは凹むね。修理に出す気にもならない。やはり次からはシマノの島風だな。飛んでった先が戻ってきたのでホッとしつつ尺鯵場、いわゆる塩人ポイントへ向かった。

■21:30南房地磯アジング

ちょっと遅かったな。すでに下げ五分を過ぎてかなり潮位が下がっている。うねりもなくアジにはちょっとキツい状況。小技磯がダメになったのでシマノゲームRF76＋風神玉という初の組み合わせでゲーム開始。ゲームRF76には風神玉は重いかなと思いつつ意外にもキャストできたが案の定アタリはないわライントラブるわで１時間で終了。明朝は久しぶりにSHIGEさんシーナさん達と同行のため約束のサーフへ向けて房総半島を北上した。

■1月13日サーフ朝の部
約束の駐車場には0:00頃一番ノリ。明日に備えてすぐに消灯。4:30am起床。5:00を回った頃だったか何者かがガラスをたたく。SHIGEさん登場。『あけおめことよろ』新年のご挨拶。その後すぐにシーナさんもやってきて軽く談笑の後すぐに準備にとりかかる。今回初対面のリキさん、マゴチくんともご挨拶するも真っ暗でお顔わからず（笑）。

6:00amサーフに向かうと轟音を立てて海が唸っている。風も強い。私とSHIGEさんは左側へシーナさん達は右側へと分かれた。

私は正直この海では釣れないと思いしばらくキャストせず海を眺めていると…

時間の経過と共にうねりの周期によっては釣りになりそうな状況にもなり、しばらく粘るが…。とにかく寒い寒い寒い寒い。手先がかじかんでどうしようもない。そうこうするうちにシーナ隊がこちらへ。とても良い流れがあったみたいだが反応なくポイント移動することにした。

最近好調な隣のサーフに行くが状況良くなくパスして、カスザメサーフで1時間ほどやるが反応なく、本日のメインエベント『とんかつ』までの時間調整のためにデニーズで反省会。
ここでは超地元アングラーリキさんの超地元マル秘情報やシーナさんによるマル得情報に加え、マゴチくんはなぜマゴチくんというのかや塩人マル秘根魚ポイント、SHIGEさんのグルメ話など大いに盛り上がり冷えきった体はすっかり温まったのであった。
ちょうどいい時間となり大多喜のとんかつ屋『有家』へ向けて出発。出発後しばらくしてまたしても事件勃発！！
AR-Cをラインは外さず#3を抜いて車に納めていた。車中が暑くなり助手席側の窓開けた。そして閉めたボキッ。窓を開けて穂先がガラスの外に出たのに気づかず閉めたボキッ。

万事休すご覧の通り。

こちらもライン付きだったのでトップガイドは無事回収（笑）この場合#1を総取っ換えすべきか、強引に修理すべきか…。…妙案浮かぶ！修理はしておいてまた来たるべき万が一の事態に備えて予備とし、#1は#1で取り寄せ普段使いとする。SHIGEさんによるとオシアで#1お取り換え保証書付きで4000円だとか。あ〜それにしても凹むわ〜。やはりおみくじ凶だからか…ただ幸いにもサブロッド（トリプルクロス）持参だったのでゲーム継続には支障なし。不幸中の幸いである。

SHIGEさんはワラジの超大盛。各自お好みのメニューをチョイスし私は御法度？カツカレー（写真なし）。とんかつ屋のカツカレーって実は大好きなのだ。ツゥーなお客に白い目で見られつつも、どーだこのカレー臭たまらんだろ的オーラを店内に充満させられる快感がたまらない。いや実際旨かった。950円だし。２回目はカツカレーをお試しあれ。ここでも興味深い釣話に花が咲き昼の宴も終了。さてどこ行くか？意外に最近不調とされるシーナさんのホームがいいんじゃないの？ということになり移動が決まった。

■1月13日15:00外房サーフ。上げ潮３分。
最後にここに立ったのは昨年のひらめっぱり大会初日だから約２ヶ月振りだ。単独釣行ならたぶん来なかっただろうな。海はベタ凪ベースの、ところにより怪しいヨレ、時々沖目でブレイクありというコンディション。リキさん、マゴチくんは夜のアジングの準備で一旦帰宅（一旦帰宅できるなんて羨ましい〜）、シーナさん、SHIGEさんは車中昼寝ということで私独り、トロンとしてガラガラのサーフに入っていった。何の根拠も予感もなかったが『もし釣れたら起こしますから』とだけ言い残して…

サーフに立つとトロンとした中にも雰囲気が出ておりリトリーブすると、ところにより気のせいか沖への流れを感じる『…悪くないな』。時に沖目に大きなブレイクがあるので遠投すべく、ルアーを魚道ヘビサにチェンジ。そうそう、言い忘れたが今回は状況が状況だけにヘビサを起用することが多く、ヘビサの遠投が楽しくてしょうがなかったのだ。やっぱ飛ばすなら30gだね。20gはまた別の用途が良し。AR-Cレギュラーモデルなら尚良しだね。
遠投して沖のブレイク越えを繰り返す。そして今回試したアクションが噂の？誰が言い出したか『塩人巻き』。ルアー回収時、アクションチェックのために波打ち際でロッドで引いた時にヒラ打つ姿勢にヒントを得て、リーリングと1ピッチジャークを繰り返すアクションを試していたところガッツン来ったあ〜！開始約45分後であった。リーリングと1ピッチジャークどっちのアクションの時かは覚えてないところがいかにも塩人なんだけどとにかくこの塩人巻きの最中にヒットしたことは間違いない。このアクションは基本的にファーストリトリーブで、リーリング時した後、ジャーク時（ロッド1回分だけ）には減速して深度を下げつつヒラ打ちし、またリーリングで加速して深度を上昇してヘビサ特有のブリブリアクションとなる。スピードの早遅と深度の高低、この繰り返しだ。リフト＆フォールでもなくルアーが進行方向に対してストップする瞬間は一度もない。な〜んて偉そうなこと言っちゃって！まあこれだから釣れたとは言わないけどこれをやってる時に釣れた。今後何度も試してみないとね。まあ基本的にはただ巻きでいいんだけどこうやって工夫すれば楽しみも増えるね。1枚釣っただけでみっともないと思いつつもリクエストがあったので一応図解してみたので興味のある人は見て欲しい。【⇒図解「塩人巻き」】

さて、ヒットの主は間違いなくヒラメ。沖目でのヒットだったのでいつもより長い時間ファイトを楽しめた。かなり重厚なファイトにドキドキハラハラスリリング！手元ギリギリまで姿をださなかったがやはりヒラメ！寄せ波を使ってうまくズリ上げランディング完了。

メジャーを当てると４７ｃｍ！！（15：44）。　ヒットルアーはima魚道HeavySurfer90（30g）#HS001イワシ

『や〜った〜〜』。釣り初めでゲットなんて最高に幸せ。まずは嫁さんにゲット報告。そしてシーナさんとSHIGEさんにモーニングコール。浜まで降りて来てもらいブツ持ち写真撮影会。

お二人には安眠妨害申し訳ありませんでしたがホントに釣っちゃいました。しかしこの釣果、今回みんなで回ってないとこのサーフには来なかったわけだから決して独りでは出せなかった釣果なんだよな。そう考えると同行のみんなには感謝せずにはいられない。それと苦手であった上げ潮でも釣果を出せたのは今後の釣行プランニングにプラスとなるだろう。また改めて夕マズメ（マズメでもないんだけど。昼間？）の釣りも可能だということを確信した。

さてヒラメ一枚釣り上げて撮影会、塩人巻きの講習会も終わり２回投げたところでお腹いっぱい。プロアングラーのように『じゃあアソコのブレイクでもう一枚狙ってみましょう』とはいかないのが玉に瑕。次回は絶対２枚目のヒラメを狙ってやるぞ〜。予定していた南房地磯アジングは中止してみんなのアジロードに加わることにした。

■17:00外房漁港アジロード
ヒラメのプレッシャーからも解放されリラックスしてアジングに挑む。
漁港のスロープで各々のタックルで攻めていく。開始後しばらくしてシーナさんヒット！『ジーーー』ドラグがなる！ロッドが弧を描く！『おっ〜〜〜〜』皆がざわめく！『あ゛っ…』。残念ながらフックアウト。何だったんだあ〜？シーナさんいはくクロダイではないかとのこと。なるほどそうかもしれない。いやあ残念キャッチして欲しかった。
しかしその後皆何の反応もなく某漁港に移動するも外道のみ。私はボーズ。さらに隣の漁港に移動するもマゴチくんがメバル２のみでアジロードも終了。

皆さんお疲れ様でした！。またお会いしましょう！